こんにちは、なおきちくんです♪
以前の投稿でも書きましたが、ぼくはドラクエのゲーム中に使用されている楽曲のコンサートに行ってしまうぐらいのドラクエBGM好きで、リフレッシュしたくなるとyoutubeでドラクエ音楽をボーッと聞いたりするのです。
そんな名曲ぞろいのドラクエ音楽の中でも特に神曲と言われる
「ジプシーダンス」
について、いろんなエピソードなどをご紹介したします。
神曲「ジプシー・ダンス」の初出は1990年!
1990年、リリースの度に熱狂的な支持を受け続けるドラクエシリーズの第四弾「ドラゴンクエストⅣ~導かれし者たち」が発売されました。
サブタイトル通り、これまでの主人公がOPからエンディングまで一貫して旅をするスタイルから一転、第一章から第五章までオムニバスのように別々の主人公たちの短編ストーリーがあり、最後が主人公の物語で8人の「導かれし者たち」が一つになる流れなのです。
第4章「モンバーバラの姉妹」の主人公、踊り娘「マーニャ」と占い師「ミネア」のお話での戦闘BGMが「ジプシー・ダンス」なのです。
ちなみに、第五章で「導かれた8人」から4人パーティを組むのですが、ペラッペラな紙守備力と低いHPのマーニャとミネアを先頭と二番目にした時のみ、バトルBGMが「ジプシーダンス」に代わります。
並び順に敵の攻撃が集中する仕組みなのでかなりの縛りゲーになるのですが、なんでか判らないけど「枕のヨダレの部分」の匂いが恋しくなるようなノリで、名曲を聴くためだけに回復呪文を垂れ流すような編成での非合理的なバトルをしたりしたものです。
ミネアとマーニャの物語
ドラクエⅣの世界地図でいうと最南端に位置する都市「モンバーバラ」。
世界最大の劇場に所属するNo1踊り娘の「マーニャ」と、占い師の妹「ミネア」の二人が、父を殺した憎き仇敵「バルザック」を討つ旅に出るというストーリ―です。
ちなみに「大劇場」を退団する際、「マーニャ」は劇場の支配人から今までのギャラと餞別として「100G」を頂きます。

え、餞別でたったの100ゴォルド?
となると思います。そこで、念のためですが、物価を検証したいと思います。
ちなみにおなじみの「薬草」、ドラクエⅣの世界ではなんと8G!!
ドラクエⅠでの売価=24Gと比較すると、回復の効果は変わりませんが、ステータスのインフレなどを考慮し、1/3の価格にまで下落したのは納得です。
中世ヨーロッパでは「胡椒」が「金」と等価値と言われていましたが、物流が大きく革新した現代ではフツーのご家庭の台所に置いてある珍しくもない存在となりましたね。
もちろん「金」がどのおうちにもありふれている訳ではありませんので、今回の比較としては不適切です。
物価などもかなり変わってしまったので比較対象を変えてみましょう。
第四章始まりの町「モンバーバラ」の武器屋のラインナップにある「きぬのローブ」が110Gというところにヒントがありそうです。
現代でシルク製のローブの値段を楽天市場で検索したところ、概ね2万円前後ということがわかりました。
つまり・・・・・。マーニャが支配人から受け取った退職金代わりのお餞別は約2万円となります。(平成31現在の日本の物価比較)
当然「所得税源泉」などを考慮して、ザっと切りよくした数字ですが、

まぁ~安いっちゃあ「安い」し、ソコソコっちゃあ「ソコソコ」やなぁ・・
な金額になってしまいましたね。
ドラクエⅩでもおなじみの楽曲として登場
コンテンツバトルの戦闘BGMとして
オンラインRPG「ドラクエⅩ」でも、「ジプシー・ダンス」はいろんなシーンで登場します。
①「レモンスライムクイズ」→レモンハルト劇場・・・劇場繋がり?
②「しびれくらげ先生」クエスト→芸の道を極める話なので遠からずですね。
③「ナスガルド」→人形劇仕立てのバトルコンテンツ。なので「ジプシーダンス」一択ですね。ちなみにテンポが速く高揚感もある楽曲なので、縛り要素のある当コンテンツでは無駄に焦らされる気持ちになります。
④「タロット魔人」→ミネア関連のイメージですかね。敵の攻撃ギミックがいまいち理解できなかったので、煽る感じの曲調がツラかったです。
⑤「すごろく」のバルザック戦→そのまんまですな。逆に関係ない楽曲持ってこられたら

ハァ!?
となること“うけあい”です。
旅芸人一座のイベントBGMにも登場
旅芸人一座のイベント内で登場します。ネタバレになるかもなので書きませんが、プクリポ族の名優に「パノン」が登場します。
ちなみにこの「パノン」、ドラクエⅣ、Ⅵ、Ⅸにも登場するのです。
Ⅳでは、第五章に入ってから「モンバーバラ」の劇場を訪れると、「マーニャ」なき後の劇場の看板スターとして登場します。
Ⅵ、Ⅸも同様に“旅芸人”のスターとして登場するのですが、もちろん各々の作品の時代も違いますし、なんなら別世界のお話なので、当然同名の別人です。
もしかしたら「旅芸人」一門で最高位に達した時に与えられる「名前」なのかもしれません。
例えるなら六代目桂文枝みたいな襲名制度なのでしょうか。
すぎやまこういち氏が語る作曲エピソード
ドラゴンクエストミュージアム公式チャンネル「公式マーニャダンス」より引用
ドラクエコンサートですぎやまこういちさんがMCで、有名な「ドラゴンクエスト序曲」はトイレに入っているときに5分で出来たと語っておられました。
「ジプシー・ダンス」に関しては、
とコメントしておられます。
曲の持つ雰囲気はもちろん、色合いやその音楽の持つ湿度、呼吸までが旅芸人の姉妹のイメージとシンクロできるように、細部までこだわった作曲スタンスは本当に素晴らしいと思います。
ドラクエの生みの親の「堀井雄二」さんはジプシーダンスの楽曲の完成度の高さに、もともとフィールド用に発注した楽曲だったけど、第四章のバトルBGM、五章の姉妹を先頭にしたときのバトルBGMに抜擢したとコメントしておられました。
そして外の世界とも繋がっている!!
それらしく「作る」のはやはり大変なのだというエピソードなのですが、他のゲーム作品にも同じように特殊な「世界観」を表現することでプレイヤーを魅了するシーンがあります。
ドラクエと双璧をなす国民的RPG「ファイナルファンタジー」シリーズ「FF6」に登場する、
「オペラ劇場」
のイベントもその一つです。
FF6は1994年、スーパーファミコン(SF)でリリースされた作品で、発売日にゲットしたなおきちくんは、雪原を魔道アーマーに乗って行軍するオープニングシーンに度肝を抜かれました。
今ほどの3D機能も生音源を再生する機能もまだないハード事情で、映画にも負けない世界観の演出方法に圧倒されたのです。
ノッケから引き込まれたストーリーは一つの山場を迎えます。
「オペラ劇場」の人気オペラ女優“マリア”を誘拐しようとしている「セッツァー」から守る為に、主人公達がマリアの替え玉になって演目「マリアとドラクゥ」を演じるシーンです。
このイベントを成功させると、「マリアとドラクゥ」のオペラを通して見ることができるのですが、楽曲の素晴らしさが印象的で、あれから20年以上たった今でも当時の感動を思い出すほどなのです。
ちなみに初代FFからFF14までの音楽を担当されている植松 伸夫氏が作曲されたのですが、後のインタビューで、
「クラシック≒オペラ」の派生形→ミュージカルに近い曲、オペラやるんだったらオペラ身に染ませろよって事なんだろうと思うのですが、それでも名曲には違いないですよね。
世界トップレベル同士の感性の意見交換って「達人同士の演武」のようで、なんかもう色々と凄すぎるエピソードですよね。
ちなみにぼくはこのシーンの手前で別のセーブデーターを残してて、好きな時に見れるようにしてました。
後にyoutubeが登場していつでも見れるようになって、ホントに嬉しい限りです。
ちなみにこの投稿を書きながら動画をチェックしていたのですが、いきなり涙腺崩壊してしまいました。
ハードの表現力だけでいうと、今なんてスマホですら「ヌルヌル動作する」、「フルボイス」が当たり前な時代なので「ショボい」と思われるかも知れませんが、そんなハンディキャップをモノともえずに感動を与える工夫の素晴らしさに、つくづく作曲者・クリエイターってすげえなと思うのです。
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